がんに罹患すると、何かとお金がかかります。
病院への支払いは日本の優れた保険制度や療養費限度額などで
思ったほどではありませんが、想像もしなかった周辺的な出費
ーかつら、特殊装具(杖・ストーマ、弾ストなど)、通院のタ
クシー代、良質の食材の購入費など-はどんどんふくらみます。
そこで頼りになるのが、生活支援金です。
調べてみると、結構いろいろな支援制度が用意されていますが、
各制度の適用要件などが微妙に異なり複雑な上に窓口もバラバラ!
そのため、受給権があったにも関わらずもらい損ねるケースも
少なくありません。特にがん患者は、生死に関わる大問題に直面
しているので、生活支援金の受給にまでなかなか気が回りません。
そこで「モチは餅屋」と専門家を頼るのがよいのですが、
医者の専門が細かくわかれるのと同じで、患者サポートの関連も
分野が細かくわかれているのです。いくら有資格者でも「がん療養」
の素人にあたると大変な目に遭ってしまいます。
適切なアドバイザーを見つけるのが、案外と難しいのです。
実は先日、「社会保険受給で困っている患者さんをその分野の
エキスパートにおつなぎできた」という件がありました(エヘン!)
これまで築いてきたネットワークが役にたちました。
(詳しくは拙ブログをご参照ください。)
本当に「寄り添う」ためには、患者/サバイバーの直面する問題
に気づき、必要とあらばその分野の専門家につなげる能力が必要と
されるように思います。
リンパレッツでは、患者と医療者、専門家のHUBになろうと
思っています。どうぞ、みなさま、これからもお力添えをお願い
いたします。
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小渡章好 (金曜日, 06 4月 2018 06:45)
大塚さん、心強いです。たくさんのサバイバー、ケアギバーの支えになります。お金で困っている人は多いのです。
お元気で、活動されるよう、お祈りします。