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医者選びは大切

86歳になった母の歯の調子が悪い。

近所の歯科医院にかかっているが、一向に良くならない。

それでも、「歳も歳だし、まあ仕方がないか?」と

しばらく様子を見ていた。

 

だが、12月、とうとう全部上の歯が折れてしまった。

食いしん坊がまともに食べることができない。

業を煮やして東京の歯科医(高校の同級生)のところへ連れていった。

 

同級生の彼女も、同年代の母の介護をしているから、優しいこと

この上ない。先生自ら治療用の椅子に座るのを手伝い、椅子を

倒すのにも気を使い、懇切丁寧に診察してくれた。
そして、何が問題かも、耳が遠く軽い認知症の母に優しく丁寧に

説明している。彼女がマリア様に見えた!!

 

どうも、地元の歯科医の仕事が雑だったようだ・・・

彼女が言うには「思ったより重症。ちょいと時間がかかりそう」

しかしながら、入れ歯を少し調整しただけでも、痛みがずいぶん

和らいだようで、母はゴキゲン!

 

母は「口をあけた瞬間から近所の先生と全然違った。

そもそも、私の話を親身に聞いてくださる。」

つくづく医者選びは重要と感じた。

歯の治療ならば、ちょっとやそっとの事では死なないから・・・

いいや、老人の場合、まともに食べられるかどうかは命に関わるナ!
間に合ってよかった。

 

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それにしても、足の弱った母をエスコートして東京往復するのは

一苦労である。しかし電車の乗降りでさりげなく気遣ってくれる人、

席を譲ってくれる人・・・おかげで無事にミッション達成!

つくづく自分の日常は多くの人に支えられていると思う・・・