今日は長崎の原爆忌ですね。
私の考察は家族のご縁もあり“ヒロシマ”をめぐることのほうが
多いのですが、勿論、“ナガサキ”についてもいろいろ考えます。
そして“ナガサキ”について考えるときは、たいてい永井隆先生の
著書を手にとります。
永井先生は、長崎医科大学出身の放射線科医で、勤務中に被爆し
自身重症を負いながら、生き残った仲間を組織して被爆者の救護
活動を展開。しかし1946年には、既に患っていた白血病が悪化し
病床につきました。
それでも執筆活動や長崎医科大学の教授をつとめられましたが、
1951年5月には白血病の進行で43歳で没しています。
私は永井先生と必ずしもすべて意見を同じくするものではありませんが
先生の子ども達や一般の被爆者を見つめる優しい眼差しや、救護活動における強烈な奉仕精神は
本当に尊敬しています。
また、強い放射線が皮膚にあたったときにどのように細胞が破壊されるかを科学者の目で説明
した記述を読んで、ようやっと父の体に起きたであろうこと(父は瘢痕の残るような火傷は負い
ませんでしたが)を理解しました。
永井先生の著作「長崎の鐘」編集「原子雲の下に生きて」などは簡単に入手できるので、
是非お読みいただきたいと思います。
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因みに、画像は有名な浦上天主堂の“被爆のマリア像” 頭部だけ奇跡的に発見されたとか。
何事が起きたのか見つめる眼すら奪われてしまいました。何を訴えているのでしょうか?
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