あるユダヤ人女性(友人の知合い)の話
彼女は第二次大戦の頃、ドイツ領(当時)に住んでいたが
迫害が厳しくなり、子どもを連れてアメリカへ亡命した。
アメリカ社会に必死に適応し、孫をメディカルスクールに
進学させるまでになった。
しかし、歳老いて老人ホームに入居した。
・・・と、ある日突然ドイツ語しか話さなくなった。
英語を話そうにも英語がわからなくなった様子だったという。
ナース達はコミュニケーションがとれず困ってしまった。
当時、外国語大学の学生だった私には、「言語を習得する
とはどういう事か?」と常に考えていたから、完璧に習得し
40年も50年も使い続けた言語が突然出てこなくなった、
という話は非常に印象に残っていた・・・
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ところで、最近、母とコミュニケーションがうまくとれない。
互いに日本語を話し、傍目からは、会話が成立しているようにも
見えるにもかかわらず「まったく話があわない」ことはしょっ中だ。
英語とドイツ語だったら理解できないのも諦めがつくが、
なまじっか日本語なので、話が通じているのかいないのか
判断が難しい・・・結構疲れる・・・・・・
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