この所「卵巣がんがんサバイバーのリンパレッツ店主」という
情報が少しずつ知れてきて、婦人科がんの方から相談を
受けることも増えてきています。
みなさん、不安を抱えていらっしゃいます。
経験者としてお気持ちはすごくよくわかるのですが、私は敢えて
「ナラのシカ理論」なる奇妙な新理論をお話しています。
リンパレッツ店長、何を言い出すんだ?とうとうおかしくなったか?
何で<なら>の<しか>なのか?他所じゃだめなのか
いえいえ、奈良 の鹿 ではございません。左手のピアニスト」や
「がんになって・・・」の戦士たち(?)のお話と共通のテーマでございます。
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ある時、「置かれたところで咲きなさい」の著者渡辺和子さんが、
「ちょっとものの見方を変え、ことばを変えるだけで結果が
驚くほど変わる」というお話をなさいました。
一例としてあげられたのが、不良少年の更生教育
心が荒み勉強が手につかない少年少女に対し、
数学しか できないじゃないか。他ももっと頑張れ!
と言ったら、ふてくされるだけで態度は一向に変わらなかった。
ところが、それを
数学なら できるじゃないか。他ももっと頑張れ!
と言ったところ、多くの少年少女が態度を改め、更生したというのです。
実は似たような経験が私にもあります。
インフォームドコンセントとして、先生が、
「使用する抗がん剤は大変よく効く薬で70%近い奏功率です」
と説明なさいました。
それを聞いた、母と妹は「70%しか 効かないんだ」と真青に、
しかし、当の本人は、「70%も効くんだ。」とガッツポーズ。
患者本人がそう捉えているのだから世話がありません(笑)
結果は、ごぞんじの通り、進行卵巣がんとしては最良の結果です。
まあ、治療効果は、そう単純なものではないことは私も
じゅうぶん承知しております。
奏功率だって、約70%だからよかったものの、これが、
「50%」という説明だったらどう反応したかビミョ~
ですから、医師の説明を受け止める心構えもそう単純には
いかないのはわかります。ケースによっては、セカンド・サード
オピニオンをとるのが必要な場合も出てくるでしょう。
しかし、ひとたび治療を受けることを決断したあとは、
「この薬は、XX%なら 効く」という風に思い込むように
したほうが、予後が良い傾向があるように思います。
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