防災と弾性着衣とリンパ浮腫

先日は、一般論として「弾性ソックスが災害時に
役立つ」というお話をしました。

では、リンパ浮腫の方は、災害時に弾性着衣を
どう扱えば良いのでしょうか?私の考えを書いてみます。

*上肢シンパ浮腫の方
避難する時には、スリーブを装着/持参がお勧め。
圧迫療法は継続が一番だからです。なお、リンパ浮腫患者は
普通の人より浮腫みやすいので、一般向けの弾性ソックス
もおひとつ用意することをお勧めします♬

*下肢リンパ浮腫の方
下肢についても、圧迫の継続が重要であることは共通。可能ならば避難時、弾性ストッキング
を装着または持参してください。

ただ、この時、新しいものよりは履き慣れたものを、パンストよりは太もも丈をお勧めします。
避難所のトイレで着脱に苦労するようではストレスになります。

場合によっては膝下は弾性ハイソックス、太腿は弾性包帯という方法もあるかも?

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実は私、中学で関東大震災(!)を経験した先生に教わったことがあり、その先生が

「非常事態に日常を持ちこもうとしてはダメ。助けがくるまで命をつなぐには
最低限何が必要かという視点で考えなさい」とおっしゃったのが忘れられません。
因みに、その先生によれば、最優先させるべきは飲み水。食料やお金よりも
優先度が高いそうです。


弾性着衣は「命を守るために絶対必要」とまではいえませんが、身につけて逃げられるし
包帯などは他の用途(ケガの手当)も考えられるので、いくつか持ち出せるようにして

おくと役立つと思います。