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弾性・着圧ソックスの規格 おさらい

「お店で売っている弾性ソックスは何デニールですか?」
と聞かれることがあります。

でも、聞かれると困ってしまいます。
弾性・着圧ソックスで重要なのは圧迫力なので
デニールに関する情報は持ち合わせていないのです。

では、デニールとは何でしょうか?
それは、糸の太さの単位です。
ただ、糸の周径
ではなく、9000mあたりの重さ(g)だそうです。
(詳しくはコチラ

それに対し、弾性ソックスで使われているのは、mmHg(ミリハーゲー/ 水銀柱ミリメートル)
という単位です。
「1mmHg=高さ1ミリメートル水銀柱が与える圧力」(?)だそうです。
何だかよくわかりませんが、数値が大きいほど圧迫力が強くなります。

 

デニールとmmHgの意味するところは全く別ですから、同じ20mmHgの圧迫力のストッキングも
糸の太さは70デニールの場合も100デニールの場合もあります

因みに、スーパーやドラッグストアで売っているストッキングの表示で使用される
hPa(ヘクトパスカル)も圧力の単位です。1mmHg≒1.33 hPa   なので
ヘクトパスカルのほうが数字が大きくなります。
弾性着衣は、医師の指示書があれば保険から療養費還付がうけられますが、それには
圧迫力20mmHg以上が必要です。
これは約27 hPaに相当します。 注意しましょう。

 

さらにややこしいのは、圧迫力の表示や測定方法
が国によって異なるのです。
30mmHgの表示でも、フランス規格はクラス3
ドイツ規格は2,アメリカ規格は1に分類されます。
着用してみるとフランス、ドイツ規格は中圧
アメリカ規格ならば30mmHgでも弱めに感じられます。これが試着が重要となってくる要因です。
因みに、リンパ浮腫の圧迫療法に最も多く用いられるのはドイツ(RAL)規格のクラス2です。

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コメント: 1
  • #1

    関口雅世 (水曜日, 18 1月 2023 23:39)

    そうなんですね。
    大変良く分かりました。
    ありがとうございます。
    これからも頑張ります。