今回の日本がんサポーティブケア学会(JASCC)で
非常に驚いたのが、頭皮冷却に関する発表・展示
の多さでした。
何件も「頭皮冷却を実施することにより、脱毛
割合が減り、ウィッグ不要の人もいた。
また、脱毛しても発毛・回復が早かった」という
報告がなされました。
しかし、日本はどの施設でも「周術期の乳がん患者
さんに対して・・・」という条件つき。(例)
不思議に思って、冷却装置メーカーのPAXMANやDigni Capのブースで「効果は乳がんだけなの?」
と聞いたら、メーカーさんのほうが驚いて「がん種は関係ないわよ。」(写真はdigni cap)
病院さんは費用やマンパワー不足を挙げているけど、それは乳がん限定の理由にはならないはず!
ヨーロッパでは10年以上前から導入されており、アメリカでも2015年にFDAから認可が
おりたそうだが、日本はやっと導入施設が出てきたばかり、乳がん限定でしかも自費診療!
はからずもdrug lagならぬ appearance care lag、そしてがん種格差を感じてしまった次第。
がん種格差は(特に乳がんへのリソースの集中)、患者が声をあげない限り解消されないので
これからも訴えていくつもりです。しかし、他のがん種への適用には時間がかかるでしょう。
当面は、婦人科がん患者は、原理を学んで、濡れタオルとアイスノンや保冷剤で
くふうするしかないようです・・・
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