一気読みしました。
私も機会あるごとに「治療終了後社会復帰のプロセスが辛い」
と言い続けてきましたが、発信力のなさか医療者からの反応はほぼ0
奈良の学会でも、英語会場と日本会場を行き来して、治療後の
サポートの充実度で格差を感じていたけれど、周囲に違和感は伝わらず
そんななか、サバイバーの「もやもや」を明確にことばにしてくれた
書物を知り、一気読み!
これを読むと、サバイブしたけれど、人生設計が一変し、負のスパイラル
からなかなか抜け出せず、「キャンサーギフト」ということばを周囲から
押し付けられて(このことば、罹患経験のない他人から言われたくない)
苦しんでいた方は、もやもやがスッキリすると思います。
注;がんサバイバーは、恩知らずではないし、キャンサーギフトの存在も否定しません。
しかし提供されるサポートには、サバイバーのニーズとズレもまだまだ感じられます。また、がん罹患後
人生観を変えて、キャンサーギフトを受け取るには多くの血と汗と涙を流しています。
多くの罹患者は、サポートにも感謝し、ギフトも感じているから、それを言い出せないのです。
ケアギバーは本書を手にとって、サバイバーが治療を終えてから自分の人生を取り戻すまでの七転八倒の
様子を追体験して下さい。それが、よりよきがん患者サポートにつながる筈だから・・・
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