すでにご存知の方も多いと思いますが、昨年末母を
亡くしました(享年91)。母の看取りで、改めて
介護について考えました。
母は実父、夫(私の父)、実母の看病・介護・看取りに
加え2012-13年はがんになった娘=私の看病をしましたから
「今度こそは自分の番」と思ったでしょう。また、私も
苦労をかけた母に自宅でできるだけのことをするのが当然と
考えていました。
しかし、ワンオペでの在宅介護は想像以上に厳しく、各種サービスを介護保険で限度
いっぱいに利用しても、負担はがん治療よりも辛いものでした。「このままでは私が
先に死んでしまう」と思い、母を施設(サ高住)に入れることにしました。
理想に近い施設を見つけたものの、心のどこかに“ひっかかり”がありました。
しかし、去年の夏母が誤嚥性肺炎で入院し今後の対応について病院の医師・看護師
そして施設の介護士2名と会議をした時、介護士さんのお話をきいて胸のつかえは
吹っ飛びました。
母は、去年夏の時点で胃や食道が腫瘍のためかなり狭くなっており、医師が画像で
判断する限り、口から食事をとるのが難しい状態でした。しかし、介護士さんは
「いいえ、召し上がれてますよ。」と言って、椅子の背もたれの角度や、入れ歯の
入れ方について滔々と説明しだしたのです。そうして「このやり方で介助すれば
完食なさいます」と!!医師も「ええ~っ、完食?」と驚いていました。
施設の介護士さん達は「どうすれば母が一番心地よく過ごせるか」を最優先に
考え実践して下さっていたのです。その“プロ意識”に感銘を受けるとともに
「母は自宅で私のワンオペ素人介護を受けるより、施設でプロの介護を受けている
ほうが、はるかに高い生活の質が保てている」ことを確信できました。
実は多くのお客様が、親の介護問題も抱えていらっしゃいます。介護の負担がリンパ浮腫
や健康状態悪化の引き金になっていると疑われる(断定はできない)ケースもあります。
ですから、私は自分の経験上提案します。自分ひとりで抱え込まないでください。
躊躇せず介護サービスを受けてください。良い施設がみつかったら、そこへの入居
もアリです。それが介護する方・される方双方の幸せにつながることもあるのです!
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