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患者力というけれど・・・

患者力、最近はこのことばに強く違和感を覚えます。

実は母が最後の緊急入院から年末まで、記憶がないんです。
通常は業務日誌をみれば、お客様との会話まで思い出せるの
ですが、12月半ばは「ええっと、このお客様は・・・」

これってがんの告知でも同じではないでしょうか?
がんの告知、治療内容の説明なんてがん治療医にとっては
「日常」ですが、患者にとってみれば天地のひっくり返る出来事。
冷静になって一つひとつ問題解決にあたる、なんてムリ・無理・むり・・・

私は「患者力養成」よりも、混乱して何が問題かもわからなくなっている患者のニーズを
くみとる医療者力養成のほうを強く望みます。