お店のコンセプト
私は、2012年に卵巣癌を発症しました。ありがたい事に完全寛解しましたが、
腹部のリンパ節を57個郭清、その結果病気前には経験しなかった脚の違和感と
重だるさに悩まされるようになりました。
患者会で相談したところ弾性ストッキングを勧められましたが、どんなものがあるのか
何が自分に適しているのかわかりません。
そこで、まず病院の売店に行ったら、商品数が少なく試着もさせてもらえません。
店員さんは、弾性ストッキングが何かも知りません。
メーカーを調べて問い合わせると、「わが社のものならご試着いただけます」
でも、当然ながら、他のメーカーとの比較はできません。
患者向け勉強会に参加しようとしたら、「参加資格は、当病院の患者のみ。」
どんなメーカーのどんな製品が自分にあうのか、何をすれば脚の状態を改善できるのか
なかなか情報が得られず悩んでおりました。
ある時、パッとひらめきました。
「そうだ!いろいろな製品を比較して試着してから購入できるお店、患者の悩みを
聞いてくれるお店、ないのなら自分で作ってしまおう!」
そうして生まれたのが“リンパレッツ”です。
私は患者としての経験、様々な会社業務のアドバイスに関わった経験から、
患者とメーカー・商社さんとの情報交換の仲立ちとなり、他のがん種のサバイバーさん
とも協力してサバイバーのQOL(生活の質)の向上をはかることを目指そうと思います。
どうかみなさま、歩みを始めた“リンパレッツ”が使命を果たせるよう、リンパレッツを
育ててくださいませ。
リンパレッツ代表
セシリア 大塚 美絵子
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ロゴに込めた願い
リンパレッツのロゴ、不思議な色の組み合わせですね。
半分はピンク、もう半分は青と緑の中間の色=ティール(鴨の羽色)
ピンクはいわずと知れた乳がんのアウェアネス・リボンの色、
また、子宮体がんも“ピーチ・リボン”といってピンク系の色が
キャンペーンカラーになっています。
そして、ティール
これは卵巣がんと子宮頸がんのキャンペーンカラーです。
(卵巣がん患者にすらあまり知られておりませんが・・・)
リンパレッツは、名前からご想像がつくように、主としてリンパ浮腫
の患者さまのQOL改善をお手伝いするお店として開業しました。
ですから、ロゴには、乳がん/子宮体・頚がん/卵巣がんをはじめ
様々ながん種の患者さんが手をとりあって進もう、という願いをこめました。
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お店のモットー
開業動機は本当にいろいろあったのですが、準備を進めるなかで
“患者不在のなかで商品の選定がなされている実情こそが最大の問題だ”
という思いが次第・次第に強くなりました。
ストッキングやスリーブをつけたこともない男性医師と営業マンの間で
推奨品が決められるという例が非常に多かったのです。
それでお店のモットーが決まりました。
“Shop of the patients, by the patients, for the patients”
(患者の、患者による、患者のためのお店)
*リンカーン大統領、構想の無断拝借ゴメンなさい。
これをいつもモットーにお店を運営する所存です。よろしくお願いします。